私がタバコを吸い始めたのは、15歳だったと思う。中学生のときだ。悪い仲間が学校にタバコを持って来た。休み時間に無理やり吸わされた。まさか中毒になるとは夢夢思わないで吸った。頭がふらふらした。そんなことを何回か繰り返してるうちに喫煙者になってしまった。
それから22年吸って37歳でやめた。その間2回禁煙に挑戦した。
1回目は24歳のとき仲間と賭けをした。吸いたくなったら相手に1万円払うということだ。
そいつは2ヶ月あまりで吸い始めたようだが、私に1万円をよこしたのは2ヵ月半たったころだった。私はそのままやめたが、1ヵ月後に、なにか張りがなくなり飲んだ席で弾みで吸ってしまった。その後は30歳ぐらいで1週間ぐらいやめたが、やはり挫折した。
本格的に禁煙を始めたのは37歳の冬、なにかやめなければならない理由があると、その理由がなくなったときにまた吸い出すと思い、止める理由が何もない、何の区切りのない時に止めようと思った。それは突然ひらめいた。いまだ。車を運転しいてるときに13本ぐらい残ってる箱を窓から捨てて「俺はこれで一生タバコは吸わないだろう」とつぶやいて20年になる。
簡単に止めれたわけではない。1週間は禁断症状でもがき苦しんだ。1日60本のヘビースモーカーだったから仕方がない。
それを我慢するにはそれなりの哲学が必要だった。何度もシュミレーションはしたつもりだ。いろいろなことを自分に言い聞かせた。
人類がタバコを吸い始めたのは人類誕生からすれば極わずかの間だ。私たちがDNAに「人類はタバコを吸う」という書き込みをし未来に渡してはならない。人類はタバコを捨てなければならない。セルフコントロールが出来ない奴は人に上に立てない。
とか・・それに害はあっても利は何もない。いわいる依存症という病気なんだ。そういうことを学校や親たちが教えてくれたらと思うと残念だ。ちなみに私の子供は3人成人しているが、誰もタバコは吸わない。
以前に依存症とは、アルコールでもシンナーでも買い物でもコーヒーでも、1度その病に侵されたら生涯直らない。したがって0か依存症かどちらかを選ばなければならない。というものだった。したがって私は0か60本かを選ばなければならない。私は0を選んだ。
だから受動喫煙は我慢が出来ない。
8年ぐらいしたときに、ようやく吸ってる夢を見なくなった。それまでは何度も夢の中で吸って悔いた。タバコを止めたい人は沢山いるだろう。でも止められない、多分、禁煙してるときのあの苦痛、あの虚しさが永遠に続くと思ってしまうからではないだろうか。15秒がますれば吸いたくなくなる、さらに1週間過ぎれば和らぐ、さらに3ヶ月で普通の人になれる。でもその間一呼吸でも吸ったら元に戻るあくまでも0を目指さなければ意味がない。
国は発癌性物質が含まれているとかでよくいろんなものを発禁にしてきた。でもタバコほど発癌物質が含まれているものはないのではなかろうか。疑問だ。