ここのところ、といっても5・6年ぐらいになるか、芋焼酎がブームだということに気づいた。
我輩も遅れを取るまいと芋焼酎の探索に参入した。それまでは芋に嫌悪感があった。
それは24才の時、俺の店の2階に住んでいたのが大分の出の人ですぐに友達になった。
ある日、実家の大分から芋焼酎「宮の露」というのを6升送ってきた。
「飲みに来い」ということで行った。コップを出され「大分じゃこげんして飲むんじゃ」(方言はあいまい)
ということで、ビールのようにごくごくと喉で飲んだ。
お前1升、俺1升ということで、1升ビンを抱えながら飲み始め1時間ほどでお互い1升ずつ空けた。
最近気づいたことなんだが、これは12.5度だったような気がする。
だからぐいぐい飲めたのかも知れない。そこから(今だから時効)古町まで車、運転してのみに行った。
3件目で腰が抜けた。
散々もどした。そのたびに芋の香りが・・・それがトラウマになっていて20年間芋は飲まなかった。
ところがブームということでいろいろ研究した。ここまで50種ぐらい飲んだ。
もちろん「森伊蔵」も3本ぐらい飲んだ。でも10万近くかかった。
種類はたくさんある。本当に旨いものはプレミアが付いて飲みにくくなる。
これは蔵元が小さいからかもしれない。大きいところはまずい。(俺の偏見)
俺自体、日本酒の宝庫みたいなところで10代から朝日山飲んで育ったせいで、旨いものは万人が飲めるようにならなければならないと思ってる。
確かに朝日山の安いのは1450円であるが同じ蔵元の「久保田」は4倍ぐらいする。
でも森伊蔵はどうだ。10倍以上する。
業界自体の発展の妨げにならないのか、疑問だ。
俺的ランキング(森伊蔵抜き)
第1位 魔王 この香り舌触りこく全てで俺をとりこにする。
第2位 万膳 この完成度の高さ隙がない。3000円以内で変えるなら1生飲み続けたい。
第3位 富の宝山 この酒は新潟で俺が旨いと言い続けてこのファンになった人は何人かいる。、ジャンボ尾崎も愛飲してるとか・
で、コストパフーマンスNO.1は「田園」の芋(我輩の晩酌)2番が宝山である。
景気のいいときは魔王1升ビンで6本づつ買いだめして飲んでいたが・・・
新潟の口は黒麹より黄麹のほうがあうような気がするが、田園と万膳は黒でもいける。もちろん万膳庵もいい。
50種の中には1口飲んで吐き出したものもある。
これらは俺のあくまでも個人見解である。
「越の寒梅」が売れない頃の話をしようと思ったが、眠くなったから次回にしよう。

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