小便をするとどうしても手前にこぼれる。
気づかないでいると「またこぼした」とかよくしかられた。
今は一人住まいだからだれも怒る人間はいないが、自分に腹が立つ。
飲み屋さんのトイレに行くとよく張り紙がしてある。
「トイレをよごさないでください」とか「今一歩前に」とか、気の聞いたのになると「外にこぼすなマツタケの雫」なんてのもある。
頭から離れないのが「外にこぼすな、朝顔の露」ってのもあった。
この場合の朝顔は小便の便器のことだが、とにかく昔から男は良くこぼす。
飲み屋さんの場合は、酔っ払いが使うからある程度仕方ないが、納得いかないのは、酔ってもいないのにだ。
「朝立ち」のまま小便をすると、丁度ホースで水をまくときにつまむと2つに割れて飛ぶのと同じで、2丁拳銃になる時がある。
こんな時はどうしょうもないが・・・
そこで、良く考えてみた。これは最後の雫の振るきり方に問題があるのだ。
上下に振るとあの高さからだと便器の中にはなかなか入らないことに気づいた。
でも振り切っておかないとパンツが黄色くなる。
じゃあ横に振ったら。これはまるで話にならない。壁に飛ぶ、へたするとズボンにまで付いてしまう。
それじゃあ小刻みにバイブのように振る。実験したが、細かく早く振ると先っぽに露がとどまり震えてるだけで落ちなかった。
ちんちんを振らないで身体を振ってみる、切れが悪い・・・
でこピンやるみたいにはじいてみた、手にかかった。
じゃあ振らないでそのまま収める。ところがこれが内股を雫が走る、実に不快だ。
やっぱり今流行の男も座ってやる。
今度これは振りにくい。
覗きながら振ってみた。
雫が顔にかかった。
ペーパーで拭くのが完璧のようだが、時と場合があるし習慣つけるのに大変そうだ。
それに小便器の場合は無理だ。この場合は50%は外にこぼれてると思う。

まっ、とにかくこんなことを考えてる俺は、暇だって事だな。